書籍『改訂版 お金の大学』に学ぶ|一生お金に困らないための五つの力

「お金に振り回される毎日から抜け出したい…」そんな願いをかなえたい方へおすすめなのが、書籍『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』(以下、改訂版お金の大学)です。初心者でも理解できるよう、わかりやすくまとめてあり、今すぐ始められる実践的な方法が詰まっています。人生を豊かにする「五つの力」を身につけて、お金に振り回されない未来を手に入れましょう。

目次

『お金の大学』とは?特徴と魅力を紹介

『改訂版 お金の大学』とは、2024年11月20日に朝日新聞出版から発売された書籍です。特徴と魅力を紹介します。

お金の大学で学べること

『改訂版 お金の大学』では、経済的に自由になるための基本ステップとして、一生お金に困らない5つの力を学べます。

STEP1 貯める力|不要な支出を見直し「貯まる家計管理表」を作る
STEP2 増やす力|正しい投資の知識を身につけて資産運用する
STEP3 稼ぐ力|転職や副業で稼ぐペースをアップ
STEP4 使う力|人生を豊かにする使い方を考える
STEP5 守る力
大切なお金を減らさない知識をつける

「お金の話って難しい…」と思われるかもしれませんが、初心者にもわかりやすく書かれているので、とても読みやすいです。全ページフルカラーで、イラストや会話形式の説明も多いため、読書が苦手な方でも楽しく学べます。

高年収の人も、収入の全てを使っていては、たまりません。せっかく資産ができても、詐欺にあってしまうと、資産はあっという間になくなってしまいます。

お金をためるためには、「5つの力」すべてをバランスよく身につけることが重要です。

著者の「両学長」が伝えたい「経済的自由」

著者の両学長は、IT会社の経営者であり、投資家です。
「自由な生活を手に入れるためにはどうすればいいか」を、より多くの人に伝えることを目的に、自らの経験とともにお金に関する情報を発信しています。

キレイゴトを並べるのではなく、資本主義社会において「お金なくして自由なし!」とハッキリ伝えるスタイルも、わかりやすい理由のひとつでしょう。大阪弁でユーモラスな話し方も特徴的なので、気になる方はYouTube動画をチェックしてみてください。

「お金の大学」の改訂版の必要性

改定前の書籍を持つ私の個人的な感想として、改訂版は「必要」だと思います。

書籍『改訂版 お金の大学』は2024年11月20日に朝日新聞出版から発売されました。改定前の書籍は2020年に発売されたので、およそ4年振りです。
新NISAなど、制度に関する情報も最新化し、情報追加によって更新、または増量したページ数は52ページ。紹介されているおすすめ副業も15種類に増えました。改定前の書籍を読んだ人も、改訂版を読むことで、お金に関する新たな知識をえられるでしょう。

両学長も書籍の冒頭で『改訂版は、原著以上に「これ1冊でOK」というクオリティに仕上がりました』と話していますし、私もファイナンシャルプランナーとして働く中で、お金に関する情報が更新される早さを感じています。

改定前の書籍を読んだことの無い方は、改訂版の購入がおすすめです。

一生お金に困らないための五つの力を学ぶ

①貯める力|不要な支出を見直し「貯まる家計管理表」を作る

「貯める力」では、不要な支出を削って、「何もしなくても勝手にたまる家計管理表」を作成します。

お金をためるには、まず支出を見直し、いくら使って良いかを把握することが非常に大切です。書籍の半分は「貯める力」編で構成されており、最初にしっかり取り組むべき力なのだと伝わります。

<紹介されている見直しポイント>
通信費/サブスク/保険/家/車/税金

バケツにどれだけ水を入れても、底に穴が開いていたら水はたまりません。お金も一緒です。まずはバケツの底を閉じる作業(固定費削減)から始まります。
給与などの収入をコントロールすることは難しいですが、節約は誰でもカンタンに実践できます。家計簿アプリとクレジットカードを連携することで、何にいくら使っているか、いくらたまったかがわかりやすく、「もっと頑張るぞ」という、やる気向上にもつながります。

特に、家賃やサブスクなどの「固定費」は、何もしなくても毎月お金が出ていきます。契約の解約や変更はちょっと手間かもしれませんが、一度やっておけば、勝手にお金がたまる「家計管理表」が自動的にできあがるので、諦めず、ぜひ実践してみてください。

②増やす力|正しい投資の知識を身につけて資産運用する

「増やす力」では、正しい投資の方法を学びます。新NISAなどの制度や、投資にまわしていい金額の確認方法など、これから投資を始める方に向けて、分かりやすく解説されています。

家計管理だけでも十分結果は出ますが、書籍では経済的自由(生活費<資産所得)を目指して資産形成を行います。経済的自由を目指していない人にとっても、リターンが期待できる投資は貯蓄のペースアップに必要です。

海外の株式や債券など、円安に強い商品もあるので、まずは小さく始めてみましょう。「なるほど、こんな感じか」と慣れれば、老後資金や教育資金など、さまざまな費用を運用しながら管理できます。

ハイリスクな投資商品や、ギャンブル性の高い短期投資はすすめていません。一発逆転を狙ってハイリスクな投資をするのではなく、投資を始める前の準備から順に行いましょう。

③稼ぐ力|転職や副業で稼ぐペースをアップ

「稼ぐ力」では、副業や転職、不動産事業など、収入をあげる方法を学べます。

当然ですが、収入が多いほど、お金はたまりやすいです。でも、会社員が自分の給料をあげようと思っても、難しいですよね。副業をすれば、会社の意向と関係なく、自分で収入を増やせます。自分に合う副業がわからない方は、『改訂版 お金の大学』のフローチャートで適性を確認できますよ。

さらに、副業で稼げるようになったり、転職市場における自分の価値が高いとわかると、本業でミスをした時に受けるダメージが減ります。会社を辞めても大丈夫だ、という自信があるからです。

「稼げる」という安心感がもたらす人生への影響は、「お金が増える」ばかりではありません。

④使う力|人生を豊かにする使い方を考える

「使う力」は、より高い価値を引き出す使い方を考える力です。

お金をためるだけの人生はつまらないですよね。橘玲著の『幸福の資本論』でも、人が幸せを感じるためには「人的資本」「社会資本」「金融資本」の3つが必要だと紹介されています。

しかも、私たちには「時間」という制約もあります。旅行へ行くためのお金がたまっても、高齢なせいで行けなかったら意味がありません。何に、誰に、いつ、いくら使うか。ここまで①②③を実践し、頑張ってためた大切なお金だからこそ、どのように使うべきかの判断が難しいのです。

5つの力の中で、最も難しいと言われているのが「使う力」だと言われています。どのような使い方が自分にとって、より高い価値を感じられるのか。「今の自分は実践できているかな?」と比較しながら考えてみてください。

⑤守る力|大切なお金を減らさない知識をつける

「守る力」は、せっかくためた資産を守るための力です。この力がないと、以下のような出費に対応できません。

✅詐欺やぼったくりにあう
✅被災・盗難にあう
✅浪費する
✅インフレで削れる

書籍では、資産を増やしにくい、もしくは減らしてしまう可能性が高いものを「毒キノコ」として紹介しています。「え、これが毒キノコなの!?」と思うような、ありふれた商品も書かれているので、しっかり確認しておきましょう。

お金に関する知識がない人は、どうしても搾取される側になってしまいます。「自分だけは大丈夫!」と思っている人ほど、定期的に情報をアップデートして「もしも」に備えましょう。正しい知識があなたの資産を守ってくれます。

YouTube動画も使うとわかりやすさアップ!

両学長が運営するYouTubeチャンネル「リベラルアーツ大学」では、動画で5つの力を学ぶことができます。
「今よりも一歩自由に!」をテーマに、お金にまつわる基礎教養に関する情報だけでなく、人生論やニュース解説なども見られます。クスッと笑えるアニメーション動画もあるので、気軽な気持ちで見るのも楽しいです。

書籍『改訂版 お金の大学』を購入すると、購入者専用の特典動画も見られますよ。

「お金」の不安がない未来をシミュレーションしよう

老後に必要な資金がわからないと、お金がいくらたまっても安心できません。お金を使う度に「使ってしまった…」と後悔する日々は、楽しくないですよね。未来のためにお金をためることは大切ですが、今を楽しむことを諦めてはいけません。

家計簿ができると、ライフプランシミュレーションが作成でき、具体的にためるべき目標額を決められます。明確な目標はモチベーションアップにもつながるので、家族で共通のゴールに向かって団結力をあげることもできますよ。

書籍『改訂版 お金の大学』は、初心者でも実践しやすい知識とスキルを提供し、生活の質を向上させるための力を与えてくれます。貯める・増やす・稼ぐ・使う・守るの五つの力をバランス良く身につけて、お金に困らない「自由の土台」をきづいていきましょう。

まずは、固定費削減、支出管理、投資から。「今日が一番若い日」です。はじめの一歩を踏み出した先に、明るい未来が待っているシミュレーション作りを楽しんでください。

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この記事を書いた人

保有資格:J-FLEC認定アドバイザー / 1級DCプランナー / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / AFP / 介護福祉士
経  歴:40歳を転機に『お金』について学び始める。介護業界に約9年間従事した経験や、自分自身が家計を立て直した実績を基に提案を行っている。そのほか、物販事業も兼務。

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